1. 主原料が天然鉄であること

天然物は人工物とは異なり人為が加わらず、自然に海や山に存在している物です。vorナチュラル鉄の主原料は、阿蘇カルデラの天然リモナイトです。そのリモナイトとは、阿蘇カルデラの地下において、地下水から作り続けられているベビーリモナイト(生れたてのリモナイト)のことです。その成分の多くは天然鉄ですが、他にカルシウムやマグネシウム、亜鉛、銅などのミネラルがわずかに含まれています。

私とリモナイトとの出会いは2007年にありました。サプリの王国であるアメリカで天然鉄のサプリメントが販売されていないことを知り、ショックを受けて途方にくれていた時、私の脳裏にその出会いがくっきりと浮かび上がったのです。その時点で、私は天然のリモナイトを主原料に、天然鉄サプリを“自分で作る”と決心しました。

2. 毒性検査をクリアし安全性が高いこと

心の中で天然鉄サプリの主原料をリモナイトに決めていましたが、現実的にそれが可能であるかは分かりませんでした。なぜならば、天然だからと言って口に入れても安全とは限らないと思ったからです。自分の大切な家族の口の中に入れる鉄サプリは、安全であることが証明されているものでなければならないと考えていました。一番の問題点は、鉄分が毒性を持ち、過剰摂取になる可能性が高いということでした。

そこで、私は主原料のリモナイトの毒性検査を依頼しました。「リモナイト原料のラットを用いた13週間反復経口投与毒性試験(2010年8月24日~2011年3月10日)」の結果、一日に4,000mg/kgラットに与えても無毒であるということが証明されました。これを人間に管さんした場合、体重50kgの人がVORのナチュラル鉄パウダーを1日200g摂取しても無毒であるということになります。他に、一般生菌や大腸菌、重金属、貴金属、放射性ヨウ素とセシウムの試験を依頼しましたが、それらもすべて試験をクリアしました。

3. 体に吸収されやすい二価鉄イオン(Fe2+)が含有していること

どんなに天然鉄で安全性が高くても、体に吸収されなければ天然鉄サプリの意味がないと考え、私はリモナイトが吸収されやすい鉄なのかどうかの調査を依頼しました。その結果、リモナイトは常温で体に吸収されやすい二価鉄イオン(Fe2+)を約36.9%含有していることが証明されました。

ここで、私はこの検査を依頼したことにより、鉄が皆同じでないことを知りました。鉄には体に吸収されやすい二価鉄イオン(Fe2+)と、体に吸収されにくい三価鉄イオン(Fe3+)ががあることを知りました。それは鉄イオンのことであり、鉄の種類ではないということが分かったのです。鉄の種類には動物性のヘム鉄や植物性の非ヘム鉄、鉱物性の水酸化鉄などが存在し、それぞれの鉄は鉄イオンを含んでいるということなのです。 VORの天然鉄サプリメントの主原料の鉄は水酸化鉄になりますが、Fe2+とFe3+の両方の鉄イオンが含まれています。

鉄の種類と鉄イオンを含む食物とは、以下の画像で表しているようなものです。鉄イオンのことを知った時点で、私たち家族がFe3+のホウレン草1束を毎日食べて、1日分の鉄分を賄っていると信じていたことが間違いだったことに気づいたのです。

動物性のヘム鉄(Fe2+) 体に吸収されやすい鉄
植物性の非ヘム鉄( Fe3+) 体に吸収されにくい鉄
鉱物性の水酸化鉄(Fe2+ & Fe3+) 体に吸収されやすい鉄

4. 無味無臭であること

最後のこだわりは味と臭いでした。どんなに良いサプリであっても、嫌な味や臭いがあっては、子どもたちが摂ることは難しいと感じたのです。それは、私の娘二人が乳幼児のころから味やニオイに対し、とても敏感であり、口に入れる前に、又は口の中に入れた直後に、「味が変」、「臭いが嫌」と感じると、口から吐き出していたからです。そのため、鉄サプリは無味無臭であることが必須でした。そこでリモナイトが無味無臭であるかを確かめることにしました。

それが運よく、天然リモナイトは鉱物由来の水酸化鉄のため、無味無臭でした。天然水に味や臭いがないように、水から生まれ続けている天然リモナイトには味がなく、臭いもありませんでした。

この時点で、私は4つのこだわりをすべてクリアできたことによって、粒のみのサンプルを作ってもらいました。そして、二人の娘に飲ませて試してみたところ、長女は粒を飲み込むことができましたが、次女は粒を吐きだしてしまいました。それは嫌な味や臭いではなく、11歳の娘が粒を飲み込めないほど、体が衰弱していたからです。そこで、粒を潰して食べ物に混ぜて次女に食べさせてみると、吐き出さずに食べてくれました。しばらくすると、次女は食力が増して食事や粒を飲み込めるようになりました。それだけではなく食事の時間も短くなりました。後に、潰すのが大変というご意見や何も混じらないものが欲しいというご意見があったことにより、ナチュラル鉄パウダーのプロデュースに至りました。